
教祖という言葉は少し怪しいですが、簡単にいえば始まりの人物です。仏教にもキリスト教にも教祖的な人はもちろんいます。案外簡単に答えられるのは、キリスト教の方ではないでしょうか?なんといっても、その名前がそのままついてますからね!
そうです、キリスト教の教祖はご存知イエス・キリストですね。それでは、仏教はどうでしょうか?思わずブッダ!と叫んでしまいそうですが…
ですが、仏教を開いた教祖は、釈迦なんです!えっ、ブッダってよく聞くけど…と思うかもしれません。ある意味、それも正解です。ブッダ(仏陀)とは、サンスクリット語で「悟りを開いた人」を意味する釈迦の尊称で、厳密言えば人の名前ではありません。
キリスト教はイエス・キリスト、仏教は釈迦が開祖です。釈迦とブッダが同じ人を指すというのは、意外に知らない人も多いかもしれません。
それでは、この二人いつの時代の人物なんでしょうか?意外に同じ時代を生きていたりしたら、とっても驚きですがどうでしょうか!?
諸説ありますが、釈迦は紀元前500年、イエス・キリストは紀元前4年に生まれたとされています。かなり時代は離れていますね。ここまで時代が古いと、もはや感覚が掴めませんが、キリストの誕生の500年前に釈迦が生れて色々な活動をしていたんですね。
無理矢理現代に置き換えてみると、キリストにとって釈迦とは、今の我々にとっての織田信長や徳川家康みたいなものかもしれません!つまりは、歴史上の人物…となると、キリストも釈迦の影響を受けたのでは?なんて説もちらほらありますが、確認のしようがありません。
ただ、釈迦の母がマーヤーであることと、イエス・キリストの母がマリアであるなど、類似的共通点も探せばありそうです。
また気になる生誕地ですが、釈迦は北インドで生まれました。一方、キリストはベツレヘムというパレスチナの町に生まれたとされています。
インドと中東という違いはありますが、現在の仏教がアジア中心に、キリスト教がヨーロッパ中心に広がっていることに関連があるのでしょうか。
誕生に関して、釈迦はマーヤーの脇の下から生まれてすぐ7歩あるき、右手を天に、左手を地に向けて天上天下唯我独尊と言ったといわれています。ちなみに天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)とは、全世界で私が一番尊い、という意味で釈迦の伝説的な逸話になっています。
一方、イエス・キリストも母マリアが大天使ガブリエルから受胎告知を受けて、処女のまま粗末な馬小屋で出産するという奇跡が有名です。どちらの人物も、その生まれから奇跡が備わっている伝説的な人物で、人間と神様のあいだの存在としてこの世に誕生しているのです。
その後、彼らは人生の上で、仏教とキリスト教という違いはありますが、様々な教えと奇跡を起こして人々に大きな影響を与えていきます。
最終的には、釈迦は悟りを開き、イエス・キリストは十字架での死から三日後の復活という究極の奇跡を起こし、宗教として完成させます。
仏教とキリスト教その二人の教祖、あまりにも昔過ぎて確認しようもありませんが、現代にも強い影響を与えているのがやはり凄いですね!
コメント