日本人同士の場合、結婚する時に宗教というのはお互いの宗教というのは、あまり気にしないかもしれません。なぜなら、限りなく無宗教に近い人が多いからです。
それでも、家のお墓は仏教のお寺にあって、一応は仏教徒というのが大半の日本人です。一方、クリスチャンは少人数ですが、信仰は比較的篤い人が多い傾向にあります。
そこで、大変大きなお世話ですが、もし結婚するとしたら仏教徒とクリスチャンは一体どっちが総合的に見ていいのでしょうか?検証してみましょう。
クリスチャン人口は、日本全体の1%であるといわれています。大変少ないです。もし、好きになった人がクリスチャンだとすれば、統計的にはかなりの低い確率にあたったと言うべきでしょう。
逆に仏教徒人口は日本全体の90%以上です。宗派を抜きにすれば、仏教徒との恋愛が主流といえます。しかし、自分の恋人が仏教徒かどうか気にする人はあまりいません。
しかし、恋人がクリスチャンの場合は、なぜか早い段階で明らかになります。なぜなら、日本におけるクリスチャンは少数派ですが、総じて信仰心が篤く、自分がクリスチャンであることをしっかり自覚している人が多いからです。
教会に通う人も多いですし、まず、生活の基本を聖書におき、自分の意志によってキリスト教を信仰します。家が○○宗だから…という理由でなんとなく仏教徒という人とは少し違います。
仏教徒であっても、果たしてその何パーセントがブッダの戒律を読んだり、それに習った生活を送ろうと努力をしているでしょうか。恐らく、あまりいないでしょう。
ということで、どうやら日本においては、クリスチャンとの結婚の時に、強烈に宗教を意識することになることがわかります。自分がクリスチャンで、相手もクリスチャンなら全く問題はありません。
しかし、仏教徒とクリスチャンの結婚は少し難しい部分もはらんでいます。といっても、本人たちの問題ではありません。本人たちは、その人柄や色々な価値観に触れて好きになります。宗教は関係ありません。
問題は、周り、もっと厳密にいえば、親です。例えば、男性が長男で家が仏教、相手女性がクリスチャンというケースです。この場合、男性の家は同じ墓に入ることを望みます。すなわち、大胆にいえば、将来的な棄教を迫るのです。
これはクリスチャンにとってはたまりません。また、クリスチャンは多くの場合、元旦のお参りへ行く習慣はありませんし、行っても他の宗教に拝む行為はしません。
このような態度が、相手先の実家の反感を買うこともあるのです。逆に、仏教徒の場合、あまりそういったことにこだわる人は少ないのです。教会に行っても、見よう見まねで祈りますし、そもそも十字架のアクセサリーも平気で着用します。
クリスチャンと仏教徒、結婚するならどっちがいいか、答えはシンプルに言ってしまえば同じ宗教の人がもっとも良い、と言えるでしょう。トラブルが減るからです。
しかし、結婚とはそんなものでもありません。周りからの圧迫にも負けず、その人を愛することそのものが、信仰にもなり得るのです。ということで、やっぱり、相性と人間性が一番です。その上で、相手宗教も備考として入れておく、という感じで良いのではないでしょうか。
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