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仏教は精進料理だけど、キリスト教は…それぞれの食べ物の違い

仏教の料理と言えば精進料理ですね。なんとなく、名前だけは聞いたことあるという人は多いと思います。とはいえ、それって何?って尋ねられて正確に答えられるでしょうか。

まあ、単純にヘルシーな料理って考えでも間違っていません。もともと仏教では、殺生が禁じられているので肉は食べられません。そこで、野菜や豆類や穀物を工夫して調理する習慣が根付いたのです。

サラダがあるじゃないか!という意見もありますが、サラダのように生野菜にドレッシングかけて食べるスタイルは、昔はありませんでした。ですので、頭をひねって単純な食材をおいしく料理したのです。

精進料理とは何か、と問われたら仏教の教えに従い、肉や魚を用いずに、加熱した野菜や豆類で作った料理と答えましょう。

やってみればわかりますが、肉や魚を使わずに美味しい料理を作るのは、なかなか難しいんです。しかし、制限がある中でも工夫をしておいしい料理を作ろうと試行錯誤した人々がたくさんいました。その証拠に、醤油やみそ、納豆などの日本独特の調味料や食べ物はこれらの工夫から生み出されたのです。

精進料理の基礎は、日本の食に多大な影響を与えています。世界の中でも日本の食が注目されるのも、仏教独特の精進料理から来ているのかもしれませんね。

精進料理のように、キリスト教にも特色のある伝統的な料理はあるんでしょうか?他の宗教と比べて食べ物の制限が比較的ゆるいキリスト教においては、じつは、これといった伝統料理はないんです。

肉も食べれば魚も野菜も食べる。キリスト教徒の多い国々では、料理と言えば様々なお肉や食材を使って大胆に調理する比較的派手な料理が多いかも知れません。

ただ年間の中で、たとえばイエス・キリストの復活を祝うイースターの前の聖金曜日には、大斎といって沢山食べることを控えて、キリストの復活を待つという習慣があります。いずれにしても、食に関しては、キリスト教はあまり制限もなく、緩やかなんです。

そうなると、キリスト教には特筆すべき食べ物はないのか…といえば、そうでもありません。料理ではありませんが、キリスト教にとってとても大事な2つの食べ物(飲み物)があります。それが、パンとワインです。

パンとワインは、最後の晩餐でイエス・キリストが弟子たちに食べさせたことが由来です。キリスト教では、とてもシンボル的な食べ物です。

なぜ、この2つなのかというとそれは、古代ユダヤ教の生贄の習慣が影響しているのです。旧約聖書にもありますが、かつて、人間は神へ生贄を捧げ人々の罪を懺悔したとされています。つまり、人間を生贄にすることで神の怒りを鎮めたのです。

同じように、イエスは、最後の晩餐でパンとワインを自らの体と血とし、この生贄の風習を模して、弟子たちに食べるようにいい、自らを神にささげる決心を示したのです。

キリスト教の重要な儀式の一つに聖餐式というものがあります。ミサの中で、神父や牧師はパン(小さなウエハースのよなもの)を信者に与え、ワインを飲み神への信仰を表します。

仏教の精進料理のように、料理としての特別なものはキリスト教にはありませんが、意味を持った食べ物として真っ先に挙げられるは、このパンとワインでしょう。


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