W610Q75_キリスト教4

普段は宗教なんて意識しない日本人ですが、嫌でも意識せざる負えなくなる場面も出てきます。

そうです、冠婚葬祭の時です。仏教式の御焼香などは、前の人の作法をまねて事なきを得たりしますが、それも日本の9割と言われる仏教式お葬式の場合です。

もしそれが、キリスト教だった場合はどうでしょう?まわりにクリスチャンもいないし…ちんぷんかんぷんという人も少なくありません。そこで、仏教式とキリスト教式の違いを冠婚葬祭の中でも、とくにお葬式にフォーカスして理解していきたいと思います。

結婚式はどうなの?という声が聞こえそうですが、結婚式は仏教式はかなり少なく、逆に信者ではないけどキリスト教式が一気に増える特殊な分野です。さらに、結婚式はおめでたい席なので多少の粗相があっても問題ない!ということで、お葬式の違いのほうが気になる人が多いと勝手に結論づけます。

さて、日本においては仏教とキリスト教どちらも大まかな流れは同じです。通夜があり、葬儀があり、告別式がある一連のポピュラーな形です。

ただ、本来キリスト教には、葬儀の前にやる通夜という儀式はなく、現在行われているのは日本テイストにアレンジしたものと言えるでしょう。葬儀を行う人は仏教でお坊さん、キリスト教では神父又は、牧師さんです。

カトリックとプロテスタントで名称が違いますが、立場は同じです。気を付けるポイントとしては、香典についてです。仏教の場合は、ご霊前やお仏前と書かれた袋を用意しますが、キリスト教の場合は、お花料です。

これは、仏教式が焼香をするのと異なり、キリスト教式はお花を捧げるからです。お花代として気持ちを包むのが、キリスト教式の特徴と言えます。

仏教式にせよキリスト教式にせよ、葬儀に参列した時、少し緊張するのが焼香や献花の場面です。ただ、作法的には説明がありますので安心しましょう。

キリスト教式の献花を少し説明すると、白菊やカーネーションなど茎の長いお花を手渡されます。頂いたお花の根元が祭壇に来るように右回しに置きます。

もちろん仏教にしても、キリスト教にしても、参列者が行うこの種の作法は、宗派ごとに違ったりするのでその場その場で確認して、行うようにしましょう。

もう一つ気になるのが、遺族などにかける言葉です。仏教の場合は、「ご愁傷様です」や「お悔み申し上げます」などの言葉が一般的です。キリスト教でも同じような言葉をかけてもよいのでしょうか?

じつは、キリスト教では死は永遠の命の始まりという概念があり、悔やむことではありません。もちろん、遺族にとってお悔みを言われて、嫌な気分はしませんが、キリスト信者の故人の場合は、「安らかな眠りをお祈りします」がベストかもしれません。

祈りという言葉に抵抗があれば、「お知らせいただき、ありがとうございます」と言いましょう。ここは仏教とキリスト教の異なる最大のポイントです。

お葬式中は、仏教式はお坊さんの読経とお説教、キリスト教式は聖歌や讃美歌とお話、という具合に形は違えど、共通した流れがあります。故人をしのぶうえで、宗教は個人のメンタリティと強く結びついています。そういう意味では、できるだけ、正しい作法で参加したいと思いますね。