世界三大宗教と言われる仏教とキリスト教ですが、気になるのはその信者数です。いったいどのくらいの人数のなんでしょうか?
まず初めに確認しておきたいのは、信者数のランキングです。最も多いのはキリスト教で約20億人と言われています。ぶっちぎりです。キリスト教の次に多いのが、イスラム教です。こちらは、確認が難しくもありますが、約13億人ほど信者がいるとされています。
1位キリスト教、2位イスラム教と来て、3位仏教…といきたいところですが、じつは、3位はなんとヒンドゥー教なんです!残念。ちなみに、仏教は3億6000万人ほどで、全体からすると6%弱です。ヒンドゥー教の9億人に比べてもかなり規模が小さいですね。
あれ、仏教って世界の三大宗教でしょ!?当然の疑問がわきますね。そうです、三大宗教は間違いなくキリスト教・イスラム教・仏教です。
じつは、この世界の三大宗教の定義は、信者数ではありません。国を問わずに広がっていて、入信に制限がないことが基本定義なんです。
ヒンドゥー教は、インドやネパールを中心に広がっていますが、その基本にカースト制があります。日本でいえば昔の士農工商のようなものです。生まれもっての身分は一生変えられないというやつです。ヒンドゥー教に入信するのは自由ですが、カースト制には従わなければならないのです。
これはとても不自由ですし、世界の宗教定義に反します。なので、信者数は多いですが、次点の仏教が繰り上げランキングで上に来るのです。
しかしながら、驚くべきはキリスト教の信者数ですね。信者数20億人というのは想像を絶します!なんと、日本の19個分の人口です。それほどの規模のキリスト教ですが、日本の信者数は、かつての禁教令なども影響しているのか、人口のわずか1%程度に留まっています。
キリスト教は、アメリカ・イタリア・フランス・スペイン等の欧州を中心に、フィリピンやポーランドなどアジア・東欧などにも広がっています。欧州列国がアジアや他の国を植民地化する過程で、そこに自分たちの宗教を植え付けたことも、キリスト教が拡大した原因にもなっています。
そう言う意味では、人間の善行に根差すものでありながら、国の争いや政治にも利用される可能性を孕んでいるのが、宗教というものでもあります。
一方、仏教徒が多い国といえば、有名なのは、タイやカンボジアやベトナムなどです。タイは、特にお坊さんに対する尊敬がたいへん強い国です。
じつは日本も、仏教徒8000万人以上の一大仏教国です。しかし、ピンときませんね…。先祖の墓が寺にあるという位の認識の人が多いせいですね。
いずれにしても、世界的にみればキリスト教は20億人とダントツですが、日本においては全く信者数が少ないというのは興味深いことです。逆に世界的な人口ではマイナーな仏教が、日本においては(形式上は)かなりポピュラーなのも、日本人の精神性に大いに影響している可能性があります。
仏教とキリスト教の信者数、思ったより大きな差があってびっくりした方も多いかもしれません。個人的には、ヒンドゥー教の多さに驚きました。
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